恋愛感情
「ちょ…涼ってばー!!!」
背筋がぞわぞわする!!!
やっぱり男だから?
でも先輩だしプリンスだもん拒めないっ
「は~な~し~て~っ!!!」
「なぁなぁ!」
あたしを離して問う涼
「なにー?」
「もうトモダチじゃなくて、付き合ってよ!」
…へ?
「……だ…誰と誰が?」
「俺と由梨ちゃん!」
「…っ?!!!」
「え、ちょ、え???」
「だって可愛すぎて手、出しちゃいたい♪」
「…。」
軽くも真面目にも聞こえる。
「涼先輩。」
真面目な声で美羽が言う
「何」
女子が嫌いらしい涼は冷たく言い放つ。
「あの、由梨を返してください。その子、過去に色々あって男が駄目なんです。特に駄目なのは涼先輩、あなたのように軽くてモテるような…翼みたいな人が駄目なんです。」
こんな真面目な話をされて流石に涼も真面目な表情になった。
「じゃあ…俺がその男嫌い直してやるよ。」
「「え…?」」
教室中の注目を浴びて沈黙が走った。
「とりあえず場所、移動しよーよ…」
「そうだな…」
3人でゆっくり階段の踊り場へ向かった。