恋愛感情




「で、どういうこと?由梨ちゃんと…」


「美羽です。」


「美羽ちゃん!」



これは…説明するべきだよね。
あたしもそろそろ他の人とかも頼ってたりしていいよね…?



いいんだよね、翼…―――――――。



「あ…あたし、」


すごく小さい声だったけど言うことにした。


「あたし、今から3年前の中2の時、んー…冬くらいだったかな?まあ、それくらいのときにね、翼が好きだったの…。あたしはクラスでも比較的目立つほうだったしそれなりに恋愛経験はあったんだ…。で、ある日放課後にね翼に告白されて付き合った…。それから5ヶ月はホントに幸せで、まったく何もなかったの…。でもね、やっぱり翼モテててそれをひがむ人が多かった。ある日下駄箱見たら上靴の中に放課後1人で音楽室に来て、待ってるって…翼からの手紙があって…。あたし信じて音楽室行ってギター弾いてたんだ。趣味がギターだったから…。そしたらガチャンって鍵が閉まった音がして、見たらその学校で荒れてる不良系の男の人が6人いた…。その後ろに翼と…美人な女の人がいた。そしたら…押し倒されてその場で…ふっ…」


駄目だ、ここから先がまだ言えないよ…。


「ごめん、分かった。分かったから…俺のこと、信じてくれっては言わない。でもせめて由梨ちゃんの一番の男でいさせてくれないかな…。」


抱きしめて優しく問う涼。


「…ごめんね、信じてあげれなくて…。でも涼はもう男で1番親しいから…。」


「由梨、ごめん。私、知らなくて…。」


「ううん。あたしは聞いてくれて嬉しかった。ありがとう。」




あたしには




大事な




すごく大切な




友達が2人もいた。

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