ずっと抱いてて
 愛海の努力の仕方は間違っていない――、ボクは半ば自分にそう言い聞かせるようにしている。
 

 この想いが彼女に対し、今のボクが出来る一番の支援なのだった。


 いつかは愛海がプロになり、それが職業となるのに追い風を与え続けているようなもので、彼女はボクにも書いた作品を堂々と見せるぐらいだから、かなり自信があるようだ。


 同じプロでも決して<クズプロ>と呼ばれるいい加減な連中にだけはならないように、と願いながら……。
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