ずっと抱いてて
 と言った。


 愛海が頷くと、ボクが彼女の足を開いて、感じる部分をそっと撫でる。


 そして更に愛撫を繰り出す。


 感じている愛海が快感で声を漏らし始めた。


 ボクが彼女の中で暴れ、少しでも気持ちよくしてあげようと試みる。


 愛海もボクの刺激に声を漏らし、完全に体を預けた。


 ボクたちは揃って、声を上げ続ける。


 ボクも愛海も若いからか、何度でも性行為できた。


 二人で呼吸を合わせ、全く狂わずに性行為して、しかも戸惑いや躊躇いといった感情はいつしかなくなってしまっている。


 海に出かける予定だったボクたちも、普通に部屋で会うことに留めておいた。


 何せ、五月は紫外線が強い時季なのである。


 とてもじゃないが、今から浜辺で焼かれるとなると、体力を消耗してしまう。

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