Secret Prince
「……っく、……っひ、ぅ……。
 ……貴方は、っ、……誰…………?」



「……俺か?
 そうだな、……ただの放浪者だよ。
 それよりも、……何があった?
 泣きたいほど、辛い事があったのか?」






























総統は、俺に語りかけながらも、この部屋の広い窓から、
悠々と忍び込んできた。
そして、俺の前に座り込んだ。



































「……っく、……あの、ね、…………ここの人達、俺に、
 …………っ、ぅ、……酷い事するから……。
 今、は、…………自由時間、なんだ……。」



総統は、俺の瞳を真っ直ぐに見つめながら、
こんな俺の弱音を、泣き事を、じっと聞いてくれたんだ。
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