Secret Prince
「お前可愛いな、……悠里。」


俺の言葉に、明らかに動揺しているようだ。
そりゃ、真顔で、じっと見つめられて、その上「可愛い」とか言われたら困るか。
しかしながら、頬が少し赤い。
沈黙は照れている、……って所か、……つうか、こういう事されたら、
天然かもしれないって思っても、つい、…………苛めたくなってしまうんだけど。


























俺は、悠里の、小柄で華奢な身体を抱き寄せると、後頭部に手を回して支えてやり、
額に軽くキスを落とした。
キスを落として数秒経ち、ようやく状況を理解した悠里は、耳まで朱に染めて、
あからさまに視線を逸らした。
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