Secret Prince
本当は、好きで、こんな生き方をしてるわけじゃない。
でも、今更、どうしようもないんだ。
親の愛も経験せずに放り出されて、総統に拾われて、
秀才故に年相応とは思えない教育を叩き込まれて、
さんざん嫉妬されて、だから、仕事に走るしかなくて。
仕事では、素性を知られないために、必要以上に、他人と関わる事は、
厳しく禁じられている。
そりゃあ、ある程度社交的じゃないと、入ってくる情報も
入ってこないから、そこはわきまえてるけどな。



























口元には、ほんのちょっぴりの自嘲の笑みを湛えて、
俺が言い終えると、凪から、思いもしない返事が
返ってきた。
































「まぁ、俺はヤクザだから、そういう、藍斗みたいな
 仕事の大変さは、正直よく分からないけど。
 でも、藍斗は、そうやって、他人と関わる事を
 避けてるだけなんじゃないの?
 自分が裏切られたくないから、傷つきたくないから、
 他人から逃げて、あたかも、孤独である事が間違っていないかの
 ように、自分で装ってるだけなんじゃないの?」
< 512 / 644 >

この作品をシェア

pagetop