Secret Prince
「ぁ・・・・・・・・・・・。」





思わず掴んだ腕だが、今更引っ込めるのも
いたたまれない気持ちになる。
どうしたものかと考えていると、不意に、
ぐっと腰を引き寄せられ、そのまま、強く
抱きしめられた。





























「え・・・・・・・・・・・・。」




「俺に遠慮なんかしなくても良・い・の。
 さ、泣きたいなら泣きなよ。」






























凪は、そう言って、反対側の手を後頭部に回し、
優しく頭を撫でてきた。
スッと、髪に指を通して、さらさらと梳いてくれる。
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