Secret Prince
何でそんな事を思ったのかは分からない。
でも、その微笑みの裏に隠されたものが、相当痛々しいものなんだろうとは思った。

























「もうすぐ晩御飯できるから、適当に、その辺で寛いでくれたら良いからね。
 今日は、今からメニュー変更ってのは無理だけど、明日は、藍斗の好きな物、
 作ってあげる。
 ……何が好き?」


「ん?」ってな感じで小首を傾げる、夏川先輩。
何でそんなに優しいんだろうと、正直思った。
でも、今、この場で深く追求するのは、止そうと思った。















「えっと、そうですね、……ハンバーグとミネストローネが好きです。」


「うんうん、なるほどね。
 んー、……それじゃ、デザートは?」


「え…………?」




勿論、悩んだのは言うまでもない。
だって、予想していなかったのだから。
この先輩は、案外大物かもしれない。
てか、デザートって、……本格的だな。
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