Secret Prince
「女の、・・・・・・人・・・・・・・・?」




そんなに大きな声で言ったつもりはなかったけど、
思ったよりも声が反響して驚いた。
その声に気付いた先輩は、筆を動かすのを止め、
ゆっくりと振り向いた。

























「ごめんなさい、お邪魔でしたか?」



多少遠慮がちに、声をかけた。























「ふふ、大丈夫だよ。
 それにしても、よく来てくれたね。
 何もない所だけど、楽しんでいってくれたら
 嬉しいな。」



そう言って、先輩は、綺麗に微笑んだ。
その微笑みがあまりにも綺麗すぎて、俺は、言葉を失った。
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