Secret Prince
暫くは、お互い無言で、時を過ごした。
だけど、その沈黙はちっとも苦しくなくて、
寧ろ、心地良かった。
二人の呼吸の音と、先輩の時折物を動かす音だけが、
美術室内に響いていた。































特に用があってきたわけじゃないけれど、
このままだと、何か気まずい。
そう思った俺は、邪魔をするようで悪いと思いつつも、
躊躇いがちに声をかけてみた。
































「先輩、・・・・・・・ここにある絵って、
 全部、先輩が描いたんですか?」
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