Secret Prince
「ん、分かった。
 明日の晩は、ハンバーグにミネストローネと、それに、ティラミスだね。
 ……ふふ、頑張って作るからね?」


さりげなく、ウィンクを送ってきた。
悠里のは、本当に、小動物らしい可愛さだけど、夏川先輩の場合は、
茶目っ気の中に儚さも含んだ、……奥深い人、だな。
































あの時、雨宮先輩が言っていた、濃い、の意味が分かった気がした。
それぞれが、それぞれの色を惜しむ事なく出していて、
その色が、皆濃いって事なんだと思う。
悠里は、小動物のような体格の上に、無自覚天然ときた。
こんな所だから、襲われたりもするんじゃないかと思う。
雨宮先輩は、まだまだ謎の多い人で、もしかしたら、俺の敵になるかもしれない。
本能が告げるような、危険な香りを漂わせているから。
夏川先輩は、儚げで上品で、それでいて、可愛らしさも持ち合わせている。
郁斗先輩は、どう見ても純粋な不良。
だけど、根は、悪くなさそうな気がする。
雅先輩は、この寮の中で、一番勘が良くて、精神年齢もかなり大人だと思う。
そして、まだ見ぬ寮生、乃愛ってのは、会ってみないと分からない。
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