Secret Prince
それにしても、俺、……誰かに背中流してもらった事なんてあったっけ?
そう考えてみたが、答えは出てこなかった。
今は、そんな事、悩んでいても仕方がない。
俺は、自分にそう言い聞かせた。
さっきから、俺の背中を流してくれている雅先輩。
丁寧というか何というか、俺は、ガラス細工みたいな壊れ物じゃないのに。
労るように優しく撫でてくれる、その手つきも、タオルごしに感じる手の温もりも、
今の俺には心地良かった。
「綺麗な躯してるね。」
不意に、雅先輩が口を開いた。
俺が一言も喋ろうとしないからか、向こうから話題を持ちかけてきてくれた。
下手に答えたら、この先輩の事だから、何かして来かねない。
だが、気の利いた答えも見つからない。
だから、俺は、それには答えずに、瞳を閉じた。
すると、何を思ったか、雅先輩は、俺の腰をスルリと撫でてきた。
タオルという障害物を間に隔てる事はなく、直に感じる手と、指の感触。
そこまで筋肉質でもなく、均整の取れた身体は、触り心地が良いのだろうか。
そう考えてみたが、答えは出てこなかった。
今は、そんな事、悩んでいても仕方がない。
俺は、自分にそう言い聞かせた。
さっきから、俺の背中を流してくれている雅先輩。
丁寧というか何というか、俺は、ガラス細工みたいな壊れ物じゃないのに。
労るように優しく撫でてくれる、その手つきも、タオルごしに感じる手の温もりも、
今の俺には心地良かった。
「綺麗な躯してるね。」
不意に、雅先輩が口を開いた。
俺が一言も喋ろうとしないからか、向こうから話題を持ちかけてきてくれた。
下手に答えたら、この先輩の事だから、何かして来かねない。
だが、気の利いた答えも見つからない。
だから、俺は、それには答えずに、瞳を閉じた。
すると、何を思ったか、雅先輩は、俺の腰をスルリと撫でてきた。
タオルという障害物を間に隔てる事はなく、直に感じる手と、指の感触。
そこまで筋肉質でもなく、均整の取れた身体は、触り心地が良いのだろうか。