Secret Prince
「そう、…………ですか。」


俺は、それだけ言って、雅先輩と位置を変わった。



















今まで、ゆっくりと優しく、俺の背中を流してくれたから、今度は俺の番だな。
正直言うと、かなり不安だ。
この、長身で、程良く筋肉がついて引き締まっているのに、どこか華奢に見える躯。
白くて、艶やかな肌。
俺なんかとは違って、神々しさまで纏っているような、厳かな雰囲気。
でも、ゆったりと構える雅先輩は、そんな雰囲気を、微塵も醸し出してはいない。
俺は、恐る恐る、雅先輩の背中に、泡立てたタオルを当てた。
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