盲目の天使
ルシルは、強い意志を宿した瞳で、カルレインをねめすえるように見つめている。
やがて、決心したように、息を吸うと、問い詰めるような口調で、畳み掛けた。
「カルレイン様は、リリティス様のことを、どうお思いですか?」
「何?」
どう思っているかなど、そんな答えは一つしかないが、
聞かれると思っていなかった質問に、カルレインは、答えることができなかった。
無言のカルレインに、業を煮やして、ルシルは別の問い方をした。
肯定か、否定の、二者択一。
もっとも簡潔に、答えが出る質問を。
「愛してらっしゃいますか、とお尋ねしているのです」
ルシルは、カルレインの目を見据えたまま、視線を逸らそうとはしない。
リリティスが愛しているのは、アルシオンであって、自分ではないのだ。
自分が、リリティスをどう思っているかなど、関係ない話だろう。
カルレインには、ルシルの意図が分からなかった。
「何が言いたいのだ」