盲目の天使

「カルレイン様がお留守の間、リリティス様は、しおれた花のようでした。

毎日ため息をついては、朝晩、必ずカルレイン様のご無事を祈っておりました」


「俺の、無事を?」


ルシルは頷いて、なおも続ける。


「毎日、中庭を散歩するのが習慣になりました。

カルレイン様から届いた手紙は、全て大事に取ってあります。


いただいたお花は、押し花にして、枕の下に入れてあります。

鷹小屋に毎日通って、鷹匠のオークリーとはすっかり仲良くなりました。




・・・なぜだと、お思いですか?」






< 209 / 486 >

この作品をシェア

pagetop