盲目の天使

「カルレイン様の大馬鹿~!!!」


大粒の涙と共に、ルシルは、大声でわめき散らした。


「リリティス様が、どれくらいカルレイン様を想っていらっしゃるか、

毎日そばで見ていた私には良く分かります。

何があったか知りませんが、

どうしてリリティス様の心をお疑いなのですか!」


あっけに取られて、カルレインは、返事をすることも出来ないでいる。

かわりに、マーズレンが、口を開いた。


「お、おい、ルシル・・・。

あ、申し訳ありません、カルレイン様。

ルシルは興奮して少しおかしくなったのです。

どうかお許しください」


王子にたいして、馬鹿などと発言すれば、侮辱罪で死刑になることもありうる。


そばにいたマーズレンは、焦って二人の間に割って入った。



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