盲目の天使
ひどく冴えた月が、一人の少女を優しい光で導くように、そっと包み込む。
カルレイン様は、やはり来てくださらなかった・・・。
リリティスはベッドに横たわり、気だるそうに目を閉じていた。
その手には、以前カルレインから贈られた花が握られている。
ルシルに手伝ってもらい、綺麗に押し花にしたもの。
それをそっと頬に当てると、とまっていたはずの涙が、一滴流れ落ちた。
カルレイン様・・・。
「うっ、うぅぅ・・・」
リリティスは、ベッドに丸まって、嗚咽をもらした。