盲目の天使
「う~ん、目が覚めたのか、リリティス」
聞き覚えのある声が、耳のすぐそばでしたので、リリティスは、びくんと身を縮めた。
嘘・・・今の声は・・・。
「・・カルレイン様?」
まさか、まだ夢の続きを見ているのだろうか。
それとも、幻聴か?
恐る恐る、確かめると、さっきよりもはっきりと、カルレインの返事が返ってきた。
「あぁ。おはよう。良く眠れたか?」
ありえない展開に、リリティスは頭が回らない。
どうやらこれは、夢ではなさそうだ。
だが、どうして、自分の寝床にカルレインがいるのか。
「あ、あの、カルレイン様。
なぜここにいらっしゃるのですか?」
これは夢だ。
夢でなくては困る。
だって、自分は昨夜・・・。