盲目の天使
リリティスの戸惑ったような口調に、
カルレインは、ふっと子供のような笑みを見せた。
「なぜって・・・。覚えてないのか?
昨夜会いにきたら、お前が俺に抱きついて離してくれなかったんだよ。
行かないでくれと、泣いてしがみついてきたろう?
仕方がないから、腕枕をして一緒に寝たんじゃないか」
そう言われれば、そんなことを言ったような気もする。
抱きついて、泣きじゃくった記憶は、しっかりしている。
だが、それは、あくまで夢の中の話であって・・・。
「そんな!
だって、あれは夢のはずでは・・・」
リリティスの声に、カルレインは、ますます意地悪く微笑む。