盲目の天使
「夢?この感触が夢だと思うのか?」
カルレインはそう言うと、
横になったままのリリティスを、ぎゅっと抱きしめて、額に唇を寄せた。
きゃっ!と短い悲鳴を上げて、リリティスの顔が一瞬で桃色に染まる。
カルレインは、それを見て、気分が高揚した。
「あ、あのカルレイン様。
そろそろ皆が私を起こしに来ます。
どうかお離しください」
リリティスは、なんとかカルレインとの距離をとろうと、必死だ。
カルレインは、それを余裕の笑みを浮かべて、眺める。
もちろん、腰に回した手に、力をこめたまま。
「そうだな。お前が私の質問に答えたら、離してやってもいい」
口調は軽かったが、カルレインの瞳は真剣だった。
以前よりも、さらに細くなった、リリティスの体。
それが、答えのような気もしたが、
どうしてもそれをリリティスの口から聞きたかった。
その問いの答えがほしくて、昨夜はこの部屋を訪れたのだから。