盲目の天使

『ジルには、決して生身の手を、差し出してはいけない。

必ず、専用の皮の手袋をはめること』


それは、ジルの調教をしている鷹匠のオークリーから、

一番、最初に言われた、注意事項だった。


鷲の鋭い、くちばしやつめにやられれば、素手のリリティスが、大怪我をする羽目になる。

忘れるはずもないことだった。


だが、リリティスは、躊躇しなかった。


ジルがここに来たのには、必ず何か、わけがあるはずだ。

それは、きっと、カルレインからの・・。


手探りでジルの足に触ると、そこには、布にくるまれた何かが、くくりつけてある。



やっぱり!



リリティスは、落とさないように慎重にそれをはずすと、

高鳴る鼓動を押さえつけて、中を開いた。


「あぁ!カルレイン様!」




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