盲目の天使

なんとかして、自分の無事を知らせたい。

だが、自分は、何も持っていない。


衣の胸の合わせ目に手をやると、硬いものにあたる。



だめだわ、この指輪は・・。



ソレイユからもらった指輪を、再び胸にしまうと、

リリティスは、部屋の中を歩き始めた。



何か、

何かないかしら・・・。



シャラン。

机の上に、手をやると、鈴のような綺麗な音がした。



なにかしら?



それは、投獄された日に、リリティスが身に着けていた髪飾りだった。






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