盲目の天使
「寝ているのか・・・」
男は、リリティスの顔を、ゆっくりとひと撫でして、いやらしく笑った。
どうしよう、プロン王だわ。
リリティスは、背筋がぞっとした。
声の主は、間違いなくプロンだ。
また、甘言を弄しにきたのだろうか。
それとも何か、別の目的があるのか。
プロンは、なおも、リリティスの顔を撫で回している。
その手が、顔から首筋へと降りてきて、肩をつかまれた。
いやだ!
どうすればいいの?
リリティスは、さっきまでの幸せな気分から、
一気に、奈落へ突き落とされた気がして、泣きたい気持ちになった。
・・助けて!カルレイン様。