盲目の天使

プロンの掌が、リリティスの鎖骨をはって、胸の方へと移動したとき、

リリティスは、我慢できずに悲鳴を上げた。


「きゃあ!

何をなさるのです!」


プロンは、リリティスが起きていたのを知って、ぎょっとしたように固まっていたが、

すぐに口元をあげて、ふふふ、と卑しく笑った。


「そなたの身の上を案じているのだ。

カルレインに、そなたを助けることはできん。

私の側室にして、贅沢をさせてやるから、おとなしくしていればよい」


プロンは、リリティスを押し倒すような格好になり、楽しげに笑みを浮かべた。


「いやです!

お離しください!」


リリティスは、身をよじって逃げようとしたが、力で勝てるはずがない。


プロンの荒い息づかいが、首筋に感じられて、リリティスは、顔をゆがめた。



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