盲目の天使

リリティスの胸がはだけ、指輪と花が、同時に零れ落ちた。

花の香りが広がって、リリティスは、はっとした。



カルレイン様・・・。

もう一度、お会いしたかった。



リリティスは、手探りで指輪を手にすると、石の部分を開いて、一気に毒をあおった。


「うっ!!」



・・どうしたのだ?



リリティスの様子が、おかしい。

全身が痙攣し、身悶えたかと思うと、急に、力が抜けて、ぐったりとなっている。


プロンは、リリティスから体を離し、見下ろした。



なんだ?

何があった?



プロンは、リリティスの口元を見て、瞬時に顔色を変えた。

口の周りには、白い粉が付いており、含みきれなかった粉が、寝台にも零れ落ちている。


「貴様、チトの毒を飲んだのか?!」


声高に叫んだ瞬間、プロンは、胸に違和感を感じた。



あつい・・・?







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