盲目の天使
「これはっ!
どういうことだ!!」
カルレインは、牢の中の惨状を一目見て、ソレイユを、にらみつけた。
部屋を見渡すと、床にはうつぶせに倒れた王。
寝台には・・・。
「リリティス!リリティス!」
カルレインは、リリティスに駆け寄ると、ぐったりした彼女の体を、抱き上げた。
これは・・・
まさか、チトの毒を、飲んだのか!?
口元についた白い粉の匂いをかいで、カルレインは、それがチトであると、すぐにわかった。
リリティスの心臓に手を当てると、かすかに鼓動が聞こえる。
まだ、死んでない!
カルレインが、一瞬気を緩めたとき、
ソレイユが、隠し持っていたもう一本の短剣を、取り出した。
そのまま、カルレインの背中めがけて、一気に振り下ろす。