盲目の天使

「さっき、俺を慕っていると言ったな？」


「・・・はい」


「それは、俺が好きということだな？」


「・・はい」


「男として惚れているということだな？」


「・はい」


「では、俺の正妃になるな？」


「は・・い」



正妃の言葉にどきりとしながら、素直に頷くリリティス。


頭の中は、本当に、はいなどと言ってよかったのか、

結局は、大勢の女性とカルレインを共有することになるのではないか、

目の見えない自分が、本当に正妃になど、なれるのだろうか、


そんな考えが、渦巻いていた。