Bitter



『‥高瀬が言ってたの?』


『私があんたのこと聞いたらそう言ってたよ。』


『他には‥?それだけ?』


『それだけ。』







そうだよね。何を期待したんだ私。



あの後、学校で偶然会っても、お互い挨拶以外なにも口にしなかった。

ひきとめたりなどないのはもちろん、目をあわせることもない。



彼に全くダメージがないのか、平気ではないが考えた上でそういう態度をとってるのかわからなかった。


それについては考えても恐ろしくなる一方なので、思考の対象から外した。







『あ。ウソ。』




突然、母が言った。





『言ってた。』




『え?』



『「あいつすげぇな。」って。』





『‥‥‥‥‥‥』









私の考えている事はしっかり伝わっていたようだ。






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