Bitter
翌日、ユリが亮太を呼び出した。
そこは補習以外は誰も使わない教室で、告白スポットとして有名だった。



『きたっ。』





ユリを残し、他の私を含めた3人はベランダに隠れた。



私の頭の中は、恐怖で埋め尽くされた。




『ワリィ、もう部活はじまっからあんま時間ねーけど。』


亮太はユニフォーム姿で現れた。


『いいの、ごめんね時間とらせて‥』


ユリが得意の上目遣い。



『いやいや、いいよ。てかどした?相談て。俺役に立てっかわかんねぇけど‥。』


『あ、うん‥あのね‥。』


ユリが、もじもじとしながら想いを伝える。



亮太の表情が固まる。





私は思わず中を見るのをやめる。




心臓の音がうるさい中、しばらく沈黙がつづいた。



足元の、誰が捨てたかわからない駄菓子のゴミを見つめる。



野球部の誰かが、カキーンと球をうった。






『ごめん。』









私の頭も何かにうたれたようだった。







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