オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
「な……え、あ……」
「卒業式の日に呼び出されたりしたら、そら期待するやろ。そんなん告白しか思いつかんもん」
「……そう、ですね」
そりゃそうだよ。
あたりまえだよ。
は、恥ずかしすぎるあの日の自分……。
顔があつくなっていく。
恥ずかしさを隠すように、おにぎりをほおばった。
冷えたご飯が、少し熱を冷ましてくれる気がする。
そうして、うつむきながら食べるあたしの頭に、誰かの手の感触。
見上げると、篁くんが目を細めてほほえんでいた。
「でも絢、泣いとって何も言わへんし。ほんまに俺んこと好きなんか怖なって逃げてん。
けど自分から告わんかったん、めっちゃ後悔してな」
指の先で、やわらかくあたしの髪を撫でる。
藤岡くんとは違う、とてもゆっくりした動作で。
その指先が触れるものを愛おしむような瞳で、篁くんはあたしを見つめた。
「せやからわざわざ転入までしたんや。
リベンジしに来てん。
――絢が俺の彼女になるまで、俺は絶対にあきらめんよ」