オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
「……つーか、絢は今も俺のこと待っててくれてんだーとかバカみたいに自信満々で来た俺ってなんなわけ」
おにぎりの最後のひとくちを飲み込んで、ひとりごとみたいに篁くんがつぶやいた。
不満そうに下唇は突き出ている。
「それに、絢が行った学校にちょーど昔の親友も行ってるらしいから、久しぶりに電話かけたらめちゃくちゃ冷たいし斎」
声のイントネーションが普通になってる。
関西弁じゃなくて、テレビで話すときみたいな標準語だ。
「俺、ちゃんと言ったんだ。絢に会いに行くんだよろしくなーって。そしたら、斎なんて言ったと思う? 絢」
「え……」
唐突に話をふられて焦る。
ていうか篁くんと藤岡くんは、やっぱり友達だったんだ。
ちらっと横目で藤岡くんを見ると、干渉せずといった様子で黙々とパンを食べていた。
……ほんとに友達だったのかな……?