オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
「わ、わかんない……」
つめよってくる篁くんにたじろぎながら必死にそう返すと、
篁くんはそのどんよりした表情を一変させて、いたずらっ子みたいに笑った。
そしてあたしの耳に唇をよせる。
「大変ありがたくない『俺のモンだから手出すな』発言もらっちった」
そして一瞬にして真っ赤になったあたしは、篁くんに声をたてて笑われた。
篁くんはあたしが嫌がってるのわかってて「かーわえーえ」なんて揶揄してくる。
「俺もびっくりしてんで、まさかあの斎があんなこと言うなんて思わんかっ、あだぁッ!!?」
笑い続ける篁くんの頭に、飛んでくる拳。
おそるおそる右側を見れば、鬼の形相の藤岡くんがいた。
「いったいわ斎!!」
「ダレが、なんだって? あん?」
「斎が、ひとりの女の子に一途やなんて意外やなって!! あ痛い!!」
「誤解されるような言いまわしすんじゃねぇボケが」
あたしの真後ろで、攻防戦が始まった。