労働の価値 その2

第4節 商品は「モノのオバケ」

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第4節 商品は「モノのオバケ」

オバケっぽい話し。

ひとつの商品を見るだけなら、
君には、
その商品がなんなのか、
あたりまえにわかる。

しかし、
それが「商品」だ、
とは どういうことか。

これをくわしくみると、
ややこしい。

なんだかわかったような、
わからないような、
オバケっぽい、
えらそうな話しがいっぱいだ。

商品について、
その使いみちだけ考えたら、
どうなるか。

「商品はひとがほしいと思うものだ」。

あるいは、
「だれかが汗水たらして作ったものだ」。

こんなふうに考えて、
べつにオバケっぽいところはない。

自然からとってきたものを材料にして、
それを役に立つようにしようとして、
切ったりけずったり形を変える。

あたりまえのことだ。

たとえば木を机にする。

このとき、
形が変わる。

それでも机は木のままだ。

見てさわって、
机とわかるもののままだ。

しかしその机が商品にまでなると、
見てさわってわかることを飛びこえてしまった、
なにかになる。

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