労働の価値 その2
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机は、
4本の足で床の上に立っている。

だがそれだけでなく、
いまや机の「頭のなか」では、
ほかの商品と向かいあって立っている。

そんな姿を思い浮かべている。

そして木は、
狂ったことを考えはじめる。

木は、
「踊りだす」よりもっと狂っている。


というわけで。

商品にはオバケっぽいところがある。

だけどそれは、
使いみちとは関係がない。

「価値をどう決めるか」からくるのでもない。

なぜだろうか。

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