労働の価値 その2
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市場にあるアン、
ぜんぶあわせて、
アンという「ひと品」である。

ひとりひとりの売っているアンは、
それの一部になっている。


だから、
それぞれの売るアンも…

…同じ種類のただの「労働」を、
同じだけの分量…

…そこのひとたちのあいだで、
ふつうになっているその分量、
形にしただけのものなのだ。


商品は おかねに「恋している」。

しかし、
「ほんとうの恋ならば たいてい なにかしら トラブルにあう」(シェイクスピア)。


仕事の分担という形で、
「からだ」が四方八方にひろがっている、
物作りという「生き物」。

「こやつ」のからだは、
こっちにこのくらい、
あっちにあのくらい、
と違うように、
たまりながら広がっている。

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