労働の価値 その2
--- 10-5 ---

「おかね→商品」。

つまり商品の動きの二番目。

つまりさいご。

つまり買い。

おかねは、
それ以外のぜんぶの商品が化けた姿。

または、
売り渡したあとで、
いつでも同じように出てくる姿。

だからおかねは、
なにがなんでも売り渡せる姿だ。

おかねは、
ぜんぶのねだんで、
それをさかさに読んだもの。

おかねに向かって「抱きついてくる」商品の奥に、
おかねの姿が透けてみえる。

そんなふうに、
おかねの姿は、
いろんな商品に、
映(うつ)りこんでいる。

自分の姿が映るみたいに、
はね返るようにして映りこんでいる。

商品はおかねにとっては、
自分が商品になるために必要な、
身を捧げてくれる材料だから。

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