労働の価値 その2
--- 11-1 ---

あの布職人のところでは、
その布の一生が、
さいご聖書になったときに、
終わるのだ。

男は5000円を、
ふたたび商品、
聖書に変えたのだ。

だがこのとき、
聖書を売ったそのひとは、
布職人から受け取った5000円を、
酒に変身させたりする。

「商品→おかね→商品(布→おかね→聖書)」の、
さいごのところの「おかね→商品」。

これがまた、
「商品→おかね→商品(聖書→おかね→酒)」という動きの、
はじめである。

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