労働の価値 その2
--- 14-5 ---

たとえば、
布が、
「布→おかね→聖書」と変身する。

はじめは布が、
流れからぬけ出す。

そこにおかねが尻をすえる。

ついで聖書が、
流れからぬけ落ち、
あとへおかねが進んでいく。

永遠に進むチェスの駒のように…

…商品と商品が交換されて、
流れからはじき出されていく あとの「マス目」を…

…おかねは、
ついついついっと、
進んでいく。

そうしていつもおかねは、
先にいたひとの手のなかに、
残る。

商品を手渡す流れはいつも、
その身からおかねを、
したたらせる。

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