キミと僕の記憶
「うん、それもあるけど…
朝練に行くつもりなら止めようと思って」
仁科は笑顔を止めて真面目な顔を向けた。
「い、行かないよ!
正直暫くプールには近づきたくないし。
紗絵子に昨日のこと話して相談するつもり……
まぁ麻木センパイには頑張りますって言っちゃったし、辞めたりはしないけど」
」
「は?麻木先輩に話したのかよ?」
うっかり口を滑らせた私を、仁科は一瞬にして昨日と同じ顔に戻り睨んだ。
その視線に何故か激しくマズい、と思ってしまう。
話してないけど!
話したって私の自由だし。
センパイは聞く権利もあるし。
なのにどうして
仁科に取り繕わないといけない気分になるんだろう?
「話してないよ!
話せないよまだ。
昨日の夜電話くれて、大掃除のお礼言われただけっ!」
そう言うと
ふ〜ん、と仁科は視線を前に戻した。
私はホッとしながら
なんか釈然としない。
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