パンナちゃんへ
『ジッチはね、仕事中に事故に遭ったんだよ』

パンナちゃんの目にはずっと涙が浮かんでたんだ。

『事故って何の事故なん?』

ママはね、これ以上詳しい話をしてパンナちゃんに胸を痛めて欲しくなかったんだよ。

でもね
パンナちゃんは静かにママをじっと見めてママが口を開くのを身動きもせずに待ったんだ。

『パンナちゃん。ジッチの体に大きな鉄板が落ちてきたんだよ』

パンナちゃん
泣きじゃくりながら
『ジッチ痛かったんかねぇっっ??ジッチすごく痛かったんかねぇ?』

パンナちゃん
こんなにも、こんなにもジッチが大好きだったんだ。


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