サラリーマン讃歌
俺の次にヒロイン役であった恭子、主人公とヒロインの会社の同僚役であった亜理砂と、次々に今回芝居に出演した役者達が舞台上に登場してきた。

最後に演出家であり、この劇団の座長でもある田島が登場すると、彼は鳴り止まない大きな拍手の音にも負けない地声を張り上げて、観客に向かって感謝の意を述べ始めた。

「本日は私共の拙い芝居に最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました!」

「「ありがとうございました!!」」

座長の挨拶を締め括る言葉が会場内に響き渡ると、舞台上の劇団員全員で観客に向かって挨拶すると同時に最敬礼をした。

最敬礼の姿勢のまま下を向いていると、緞帳がゆっくりと降りてきた。

それと同時にまた観客から大きな拍手が沸き起こった。

割れんばかりの拍手が惜しみなく、俺達に降り注ぐ。

俺達の芝居を称えるように……

そして、俺と空見子のこれからを祝福するかのように……

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