君への願い事
部屋の真ん中に立ち尽くす利枝。

「おい、おるやろ。」

利枝は部屋に話しかけた。

「はい…。」

すーっとハピエルがどこからともなく現れた。

「説明せぇ。」
「はい、運命を司る天使様はお父様に、故郷に帰って幸せに暮らす、
という運命をお与えになったそうです。」
「そうかぁ。ほな、もうこれでこんなんは最後なんやな。」
「恐らく…。」
「そっか。」
「すみません…。」
「ハピエルが謝ることないがな…。謝られたらなんか悲しくなってくるやん…。」

ハピエルは正座をしたまま利枝に話し掛けた。

「さすがにもう僕の力では…環境的に山田さんが大阪に引っ越すというのも難しいです。
そうなってくると遠距離恋愛ということになります。」
「ハピエル。」
「はい!」
「ちょっと今どうしても話ししたい人がおんねん。ちょっと部屋で待っといてんか。」
「はい。」

利枝は携帯電話を取り出しどこかに電話を掛けた。

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