王様監禁ゲーム。

「大丈夫だから」

「いやっ……。助けてっ……」


逃げ場所がない。

どうして……

死にたくない……!



「大好きだよ。



凛」


喜一君は一気にノコギリを振りかざした。

――――――ガンッ!!!!!


「やっ……!!!」

間一髪で避け、喜一君から逃げる。


「ダメだよ凛」

もう一度喜一君はノコギリを持ち上げ、あたしに笑いかける。


「誰かっ!!!!」


必死に立ち上がり、リビングに続くドアに向かう。


「……やっ!!!!」

「凛、逃げちゃ駄目だよ」


ドアに手をかけようとした瞬間、喜一君に腕を掴まれ抱きしめられる。


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