王様監禁ゲーム。

「ちょっと待っててね」

そう言って喜一君は寝室を出て行った。


逃げるチャンス。


しかし、恐怖で体が硬直し、動かない。

逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ。


頭の中では理解してるのに、体がいうことをきかない。

そうこうしてる内に、喜一君が戻ってきた。


手には、リビングにあるはずの椅子と、布や紐。

なにされるのか、なんとなく見当がついた。



縛られる。



そこで連想されるもの―――――――


監禁―――――――――




そう思った瞬間、体が動いていた。

「いやっ!!」


喜一君の体を押し、ドアに手をかけた。

しかし、喜一君に腕を掴まれ、そのままベッドへと押し倒される。

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