王様監禁ゲーム。

今だガタガタとドアを揺らすあたしに、喜一君がしびれを切らしたのか、小さく溜息をして


「しょうがないなぁ……。ドアの隙間に金具が挟まってるからそれ取ったら開くよ」


すりガラスのドア越しのその説明で、あたしは急いでドアの隙間を見た。

あった!!


小さい鉄製の金具を取り、再びドアを引っ張るとすんなりと開いた。

よしっ!!!



脱衣所を出ようとした時、喜一君が言った。



「どこにも行っちゃ駄目だよ?」



ビクッとする体を我慢し、動揺しているのをバレないように返事をした。

行っちゃ駄目??


笑わせないでよ。

こんなとこ、地獄より残酷。



音を聞かれないようにそっと玄関の鍵とチェーンを外し、ドアを開けた。

眩しい光が目に当たる。



生で太陽に出会うなんて、いつぶりだろう。



そんなことを考えながら、出た瞬間走りだし、エレベーターへ向かった。




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