僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ
――あたしの守りたいもの。
彗と凪と祠稀の笑顔。そしてこの、幸せな場所。
守れた。
そう、思ってた。
再び幸せな日々が待ってると、なんの疑いもなく信じていた。
だけどそれは正しくもあり、正しくはなかった。
ただひとつ言えるのは、4人一緒ならどんなことも乗り越えられる。4人一緒なら、守ることができる。
あたしたちは笑っていた。
代わりなどない空間で、幸せそうに。
幸せの場所で、今日も笑ってる。
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