僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ


あたしの未来は、何もかも既に決まってるんだと思ってた。


延々と続く未来への道は真っ暗で、なんの変哲もなく、ひたすら真っ直ぐな道で、あたしだけしか存在しない。


たまにフラッと道を外れても、それはまるで幻のように、一瞬の、儚いユメ。


目が覚めれば、また真っ暗な道でひとりぽっち。


いつ終わるのか。
いつ終えるのか。


ひとり孤独と戦って、意味があるのか。


何もない、あたしには。そう、思っていた。


だけど未来への道は既に在るべきものではなく、自らの足で作るものだと分かった。


道は、歩いてきた後ろにできるもので、目の前はただまっさらなものであると。


今ならそう思える。


凪たちに出逢えたから、そう思える。

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