僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ
「くしゅんっ!」
「……」
温め直した卵粥をテーブルに置いたら、有須が体を震わせてくしゃみをする。
「……大丈夫?」
「ん、大丈夫! 食べよーっ」
にこっと笑う有須につられ、ふたり一緒に「いただきます」と手を合わせた。
「凪って料理上手だよね」
普段よりゆっくり食べる有須に、自分なりの治療をしてるのかなとぼんやり思いながら頷く。
「……凪は小さい時から、家事全般やってたから」
既に食べ終わった俺はテーブルに伏せて、自分の腕に顔を乗せる。