僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ
「やっぱりそうなんだ! 凪って、なんでもできるもんね」
うん。勉強以外だったらね。
「……もうすぐテストだね」
「あはっ。そういえば凪、勉強嫌いだったね」
あからさまに不安の色を出す俺から何かを察したのか、有須はくすくす笑う。
「……俺、有須が作るご飯好きだよ」
凪が作るご飯もおいしいけど、若干しょっぱい。
「……ありがとう」
「うん」
お世辞じゃないのが伝わったのか、有須は少しはにかみながら頬をほころばせた。